みなさんは一年の無病息災を祈っていただくお茶「大福茶(おおぶくちゃ)」をご存じでしょうか。
大福茶は「一年健やかに過ごせますように」と願いを込めて元旦の朝にいただくお茶のこと。
京都に古くから伝わる習わしで、平安時代に流行していた疫病を六波羅蜜寺の空也上人がお茶をふるまってところ下火になった、という言い伝えに由来します。
これをみた当時の天皇が正月に民の無病息災を祈って茶をふくしたことから現在まで受け継がれてきました。
大福茶は地方によってその形を変えますが、こちらでは自宅で簡単に用意できる梅干しと昆布を入れた大福茶をご紹介します。
大福茶の作り方
大福茶の材料は「茶葉」「梅干し」「結び昆布」の3つだけ。
年末になるとお茶屋さんで「大福茶」と書かれたお茶が売られますが、ご自宅にある煎茶や玄米茶でもOK。
梅干しも特に決まりはなく、小梅でも問題ありません。
結び昆布は乾燥昆布を濡らしたキッチンペーパーなどでくるんで柔らかくした後、ハサミでカットして結びましょう。
湯呑に梅干しと結び昆布、煎茶のティーバックを入れて、お湯を注ぐだけで大福茶の出来上がりです。
1年の健康を祈って、ゆっくり味わいましょう。
大福茶は元旦の朝に飲むものですが、せっかくなので年賀状えびせんべいといただいてみます。
大福茶は梅の塩気と酸味と昆布の旨みが、えびせんべいの塩気とマッチして、より美味しくいただけました!
2025年も美味しいお茶とお菓子で素敵な一年をお過ごしください。